「文系でスキルなしでもIT企業に転職できる?」
「IT企業にどうやったら転職できる?」
このような疑問をお持ちの方に向けて「文系からIT企業に転職する方法」をお伝えします。
文系からIT企業への転職を希望している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
文系ノンスキル経験無しでもIT企業に転職できる?
結論から言うと文系ノンスキル経験無しでも転職できます。
- 文系・理系はあまり関係ない
- IT業界は人手不足で人材需要が高い
- スキル無しでもOKな職種がある
といった理由があるからですね。
上記の理由を簡単に解説していきたいと思います。
そもそも文系か理系かはあまり関係ない
IT企業に転職するにあたり、理系出身か文系出身かはあまり関係がありません。
どの職種で働くか、が重要になります。
たとえば機械のハードウェアを作る「機械エンジニア」は、数学や物理の知識が必要です。文系よりも理系のほうが有利ですね。
ただ、ITエンジニアなどプログラミング言語を使う仕事なら、理系出身しか知らない専門知識は使いません。
「言語」なので言語を覚えれば文系でも十分に活躍できます。
IT業界は慢性的な人手不足。人材需要が高い
IT業界は慢性的に人手不足の状態が続いています。人材需要が高いため、文系の人でも十分に転職は可能です。
どれくらい人材が不足しているか、転職サービスdodaが公表している「有効求人倍率」で分かります。
- IT・通信: 5.53倍
- メディア: 1.22倍
- 金融: 1.35倍
- メディカル: 1.40倍
- メーカー: 1.56倍
- 商社/流通: 0.84倍
- 小売/外食: 0.74倍
- サービス: 1.91倍
IT業界だけ飛び抜けて倍率が高いことが分かります。
5件の求人に対して1件しか応募がない状態です。
まさに売り手市場。
他の業界より未経験でも転職しやすい状況になっています。
ノンスキルOKなIT職種もある
ひとくちに「IT企業」といってもさまざまな職種があります。
同じ会社でも専門性が高い部署もあれば、専門スキルが必要ない職種もあります。
例えば以下のような部署では、プログラミングスキルは必要ありません。
- テクニカルサポート
- ヘルプデスク
- テストエンジニア
- 営業
その代わり、顧客とのやりとりやチームでの仕事を進める能力が求められます。文系のコミュニケーションスキルも活かせますね。
「まずはIT業界に転職すること」が目的の人は、ノンスキルでもできる仕事を探すのがおすすめです。
プログラミング言語などの専門スキルは「入社した後に学ぶ」といった感じですね。
ITエンジニア希望者はプログラミングスキル必須です
ITエンジニアを希望する場合、プログラミングスキルは必須です。
とりあえずノンスキルでもOKの職種でIT企業に入社はできます。ただ、ゆくゆくITエンジニアを目指すならプログラミングの勉強は必須です。
ノンスキルの仕事をどれだけ頑張ってもITエンジニアにはなれません。
仕事が終わった後にプログラミングスクールに通うなど、手に職を付けるための努力が必要です。
文系がIT業界に転職した時の年収は?将来性は?
転職で最も気になるのが、
- 年収相場
- その業界の将来性
ですよね。
文系の方がIT業界に転職した時の年収、IT業界の将来性について解説したいと思います。
文系・理系問わず未経験のIT転職は280万〜350万が相場
IT企業は「理系だから報酬を良くする」「文系だから報酬を低めにする」といった決まりはありません。
あくまでも経験とスキルで年収が変わります。
転職サイトのリクルートエージェントによれば、ITエンジニア経験者・未経験者の年収相場は以下のとおりです。
- 開発経験3年程度(25歳くらい)のITエンジニア:400~500万円
- 設計や要件定義ができる30歳くらいのITエンジニア:500~600万円
- 未経験からITエンジニアに転職:残業代込みで300~350万円程度
未経験の場合、280万円~350万円あたりが年収相場です。
ただし、経験とスキル次第で年収はどんどん上がっていきます。
IT業界の平均年収は549万円|全業種と比べて高めな水準は目指せる
マイナビ転職が発表した「2021年版業種別モデル年収平均ランキング」では、IT業界(ソフトウェア・情報処理)の年収は549万円でした。
参考:マイナビ転職|2021年版業種別 モデル年収平均ランキング
ちなみに国税庁の民間給与実態調査によると、令和元年の日本人の平均年収は436万円でした。
ITエンジニアに転職できれば、平均を上回る年収になることが期待できますね。
下請けSESに注意!年収が低い
「IT企業は高年収だから」と、深く考えずに転職先を決めてしまうのは避けて下さい。
特に実質は派遣業であるSES(システムエンジニアリングサービス)は要注意です。
二次請け・三次請けになっていることも多く、中抜きされて会社に入るお金が少なくなります。
会社にお金が入らないのですから、社員の年収も必然的に自社開発の企業より低くなるのです。
実務で習得した言語によっては副業で稼げる
ひとくちにプログラミング言語といっても、さまざまな種類があります。
学ぶ言語次第でIT業界に転職する以外に、「副業」という選択肢も生まれます。
特に副業として需要が高いのは「WEB系の言語」です。
- HTML
- CSS
- JavaScript
- PHP など
企業がインターネット上で仕事を依頼する「クラウドソーシング」では、上記の言語を使った仕事が多く見つかります。
IT業界に転職して、その後に得られたスキルによっては副業で稼ぐこともできます。
文系がIT企業に転職する方法は2パターンある
文系がIT企業に転職したい場合、考えられる転職パターンは以下の2つです。
- プログラミングを勉強してIT企業の求人に応募する
- 現在のスキルでとにかく転職活動する
「先にITスキルを身につけてエンジニアを目指す」のか、「転職してからITスキルを磨くか」という2択ですね。
プログラミングを勉強してIT企業の求人に応募する
最初の選択肢は「プログラミングを勉強してからIT企業の求人に応募する」という方法です。
ある程度の知識を備えてから転職活動することで、ITエンジニアへの転職がいきなり狙えます。
仕事終わりに勉強をする時間的な余裕があるなら、おすすめの方法ですね。
実践的なプログラミングを学ぶなら、独学よりもプログラミングスクールに通うのが良いでしょう。
転職保証があるプログラミングスクールはおすすめ
プログラミングスクールの中でも、文系ノンスキルからITエンジニアに転職したい場合は以下のスクールを選びましょう。
- 転職保証があるスクール
- 転職支援に強いスクール
転職保証は万が一転職できなかった場合は全額返金されるシステムです。
もし転職できないとスクールとしても赤字ですから、全力で転職をサポートしてくれます。
DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPは転職保証サービスを提供しているプログラミングスクールです。
転職成功率は98%という実績があり、ほぼ100%の受講生がエンジニア転職に成功しています。
転職できなかった場合は全額返金する制度を設けています。万が一転職できなくてもお金面で損がないのは安心ですね。『専門実践教育訓練給付金制度』の対象スクールでもあり、国からの給付金を活用することができます(最大で56万円)
学習期間は3ヶ月で、HTML、CSS、RubyなどのWeb開発系の言語を学びます。学習後の3ヶ月間は転職サポートがあります。
転職保証の無い『ビジネス教養コース』も提供していて、こちらは1ヶ月単位での受講が可能です。
TechAcademyPRO
TechAcademy(テックアカデミー)は完全オンラインのプログラミングスクールです。
現役エンジニアが専任のメンターになって学習をサポートしてくれます。TechAcademy Proはその中でも転職に特化したコースです。12週間でJava言語やITの基礎スキルを学びます。
特徴は転職保証があること。学習を修了して6ヶ月間内に転職が決まらなかったら全額返金を受けることができます。
受講には条件いくつかの条件があり、
- 30歳以下であること
- 受講後は東京勤務が可能であること
- 300時間の学習時間が確保できること
などの条件をクリアする必要があります。
受講料金は転職保証があって327,800円。他のスクールと比較してリーズナブルな料金体系となっています。
現在のスキルでとにかく転職活動する
もう1つの方法は、現状のスキルでとにかく転職活動をしてしまう方法です。
仕事終わりに勉強する時間的な余裕がない人におすすめですね。
IT営業、テクニカルサポート、ヘルプデスクなど、ノンスキルでも務まる仕事を探してIT企業に入社を目指しましょう。
IT経験無しの文系でもOKな転職エージェント
ワークポート
ワークポートは転職決定人数No1に輝いた転職エージェントです。
IT以外の求人情報も扱う総合転職サービスですが、中でもIT業界に強いのがワークポートの特徴です。
2014年にIT専門の転職エージェントから総合型の転職エージェントになりました。
その流れもあり、IT業界に限れば大手以上の求人数を多数保有しています。お取引のある企業はITベンチャーから大企業まで隔たりなく存在します。
「たくさんの求人を選択肢に入れたい」「ベンチャーにも興味がある」といった人に向いているでしょう。
未経験に強みを持った転職エージェントでもあります。自社サービスのIT企業が未経験である人も転職サポートしてくれます。
ハタラクティブ
ハタラクティブは20代の第二新卒やフリーター、正社員経験がない人に特化した転職エージェントです。
未経験者向けの求人が豊富で、ハタラクティブにしか登録されていない非公開求人が多いのも魅力です。
ハタラクティブなら、正社員経験がなかったりその分野の仕事経験がなかったりする方でも転職可能です。
しかも、正社員登用もありの求人も紹介してもらえます。
アドバイザーも未経験者向けのサポート実績が豊富でフォロー体制も万全なので、非常に頼りになります。
社会人経験ゼロ、フリーター経験のみ、既卒や第二新卒など、転職活動が上手くいかなかった人も、ハタラクティブなら求人を紹介してもらえるでしょう。
文系でIT業界に転職するときつい?やめとけ?
結論から言うと向き不向きで「キツい」か「楽しい」かに分かれます。
特にプログラミングの仕事は向き不向きがとても大きいです。
プログラミングの仕事は苦痛?
プログラミングの仕事は、
- 長時間の座り仕事
- ベストを自分で考える思考力
- 根気強くエラーに向かい合う姿勢
などが必要になります(上記は一部です)。
苦痛な人はとても苦痛ですし、「エラー出て大変だけど、動いたら嬉しい!!楽しい!!」と思える人は天職にもなります。
なので、苦痛しかない場合は「部署異動を願い出る」くらいの姿勢がよいです。
精神的に病んでしまっては元も子もないですからね。
文系がIT業界で転職活動する際に有利な資格
文系がIT業界に転職するなら、転職に有利な資格の取得を目指しましょう。
IT業界では資格はそれほど重要ではありませんが、未経験の人なら話は別です。
「最低限のIT関連の知識」「勤勉性・やる気」を証明することができます。
基本情報技術者
基本情報技術者は、ITに関する知識を網羅的に学びたい人向けの国家資格です。
下位資格であるITパスポートよりも内容が難しく、開発系の問題も出題されるという特徴があります。
国家資格らしい難易度の資格で、片手間で取れるような資格ではありません。
取得を推奨するIT企業もたくさんあり、難易度に見合った評価をもらうことができます。
ITパスポート
ITパスポートはIT系の基本的な内容を学習できる国家資格です。
難易度としては基本情報技術者より易しく、取得しやすいというメリットがあります。ただ、簡単に取得できる資格なので、転職活動ではあまり有利になりません。
それでも国家資格を取得した実績、ITに関して勉強を怠らない努力・やる気は評価されるでしょう。
基本情報技術者を受ける前のウォーミングアップにもおすすめです。
インフラ系|LPIC、CCNAなど
インフラ系エンジニアを目指すなら、インフラ業界で知名度が高い資格の取得を目指しましょう。
具体的には、以下のような2つの資格が候補になります。
- CCNA:シスコシステムズ社が認定するネットワーク系の資格
- LPIC:Linuxのプロフェッショナル認定を行う団体が認定するサーバー系資格
インフラ系の仕事にはネットワークの知識もサーバーの知識も必要です。
サーバー系エンジニアを目指すなら、どちらも勉強しておいて損のない資格です。
文系が転職活動で注意するべきIT企業
下請けSESには要注意!なるべく自社開発企業を選ぼう
文系に限った話ではありませんが、ITサービスを開発・運営している自社開発の企業をなるべくなら選びましょう。
人を貸すことで利益を得ているSESと比較して高年収が期待できます。
SESは客先で業務を行う点もネックです。客先が自分にあった労働環境なのか?人間関係は良いのか?行ってみないとわかりません。
仕事内容も「テストだけ」「資料作成だけ」などスキル不要の仕事をずっと行う場合もあります。スキルが蓄積されない仕事を延々と繰り返す可能性もあります。
とはいえスキルが身について雰囲気が良い現場もたくさんあります。
「案件ガチャ」要素があるのは確かですね。
アウトソーシング・人材派遣系の会社も要注意
IT関連の仕事ができると聞いても、「アウトソーシング・人材派遣」の仕事を選ぶのは避けましょう。
IT系の案件がないとITとは関係ない客先に行く可能性があるからですね。
例えば、倉庫で段ボールにひたすらパソコンを詰める作業など。
文系のノンスキルでもIT企業に転職できる!
今回は、文系がIT企業に転職する方法について解説しました。
【この記事のポイントまとめ
- 文系のノンスキルでも職種次第で転職可能
- ITエンジニアを希望する場合はプログラミングスキルが必要
- すぐにでも転職したいなら転職エージェントを利用する
- IT系資格があれば選考で有利になる可能性あり
ITエンジニアを目指すのか?
まずはIT業界に入ってしまいたいのか?
で今からの動き方が異なります。
文系ノンスキルからITエンジニアを目指すならプログラミングスクールがおすすめです。
国の給付金が活用できるスクールなら20万円〜30万円で受講することができます。30万円でキャリアチェンジができるってすごいことです。
ちょっと昔ならあり得ない価格帯。良い時代になったと思います。
おすすめのスクールはDMM WECAMPです。転職保証があって給付金が活用できるからですね。
給付金の申請書作成や面談まで結構時間がかかるようですので、早めにDMMのカウンセリングは済ませておきましょう。
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「まずはIT業界に入りたい」「とにかく今の職業を変えたい」という人は純粋に転職活動を開始してください。
文系で未経験の人はワークポートという転職エージェントを利用することをおすすめします。
IT業界に強く、未経験に強いからですね。
何らかのIT系職種が紹介してもらえます。まずはエージェントに登録して、希望条件を伝えてみましょう。