小学校でプログラミング教育が必修になりました。
今後は中学校、高校で必修化していく予定です。
私たち大人の世代ではプログラミング教育は存在しませんでした。
なので、どんなことをやるのか?どんな勉強をしたら良いのか?肌感覚が掴めない方も多いでしょう。
今回はプログラミング教育の必修化に向けて、子供と一緒にプログラミングを学ぶ方法や始め方についてご説明します。
前もって予備知識や準備をしておきたい親御様の参考になれば幸いです。
目次
子供の年齢に合わせた知育玩具やプログラミング教材で始める
子供と一緒にプログラミングを学ぶ方法や始め方として、いきなりプログラミング言語を学ぶというのは非常に敷居が高いです。
子供の年齢に合わせた知育玩具やプログラミング教材を選ぶ必要があります。
ここでは、年齢に合わせた学習ツールを解説していきます。
未就学児から小学校低学年の始め方
未就学児から小学校低学年はプログラミング教育を意識した知育玩具が良いでしょう。
簡単なものは3歳前後から遊べるものもあります。
ちょっとだけ論理思考的な要素を入れたものですので、普通のおもちゃと同じ感じで遊ぶことができます。
3歳から使えるプログラミングおもちゃ
【カードでピピッとはじめてのプログラミングカー】
- 対象年齢: 3歳以上
- 公式サイト: https://www.gakkensf.co.jp/pgc/
【ソビーゴ RP1】
- 対象年齢: 3歳~小学校6年生
- 公式サイト: https://hello-sovigo.com/
小学校高学年から中学校1-2年生の始め方
小学校高学年から中学校1-2年生であれば、プログラミング的思考を学ぶ知育玩具だけでは物足りないでしょう。
実際にロボットやセンサーを用いたプログラミング教材を利用するのがおすすめです。
タブレットやパソコンでプログラミングを作り、組み立てたロボットを動かしたり、LEDやモーターを動かすことで実際に「モノ」を動かせる魅力を感じてもらうことができます。
同時にタブレットやパソコンの基本的な使い方についても自然と学べるようになります。
小学校高学年向けのプログラミング教材
【KOOV(クーブ)】
- 対象年齢: 8歳以上
- 公式サイト: https://www.koov.io/
【レゴ(LEGO)マインドストームEV3】
- 対象年齢: 10歳以上
- 公式サイト: https://afrel.co.jp/product/ev3-introduction
中学校2-3年生から高校生の始め方
中学校2-3年生から高校生の年齢になれば、実際にプログラミング言語を学んでみるのが良いでしょう。
コンピュータ、ハードウェアやソフトウェアの基礎について学ぶのも良いですね。
ここでは、無料でプログラミングが学べる専門サイトや、ITの基礎が学べる国家資格の勉強について紹介します。
Progate
Progateはプログラミング言語の環境を用意することなく、オンラインでプログラミングが学べるサイトです。
ユーザーフレンドリーな作りになっており、中学生から高校生の年齢でもしっかりとプログラミングの基礎を学ぶことができます。
表示されるコンソールのような画面に入力し実行することでプログラミングを体験することが可能です。
ゲームをクリアするかのように進捗状況がチェックできることや、一度だけでなく何度でも学べるので独学や復習に向いています。
初歩的な部分までは無料、さらに学びたい場合は月額料金を払うことで多くのレッスンを学べます。
ドットインストール
ドットインストールは3分の動画で様々なプログラミングが学習できるサイトです。
無料の部分だけでも、初心者なら十分に学べるようなレッスンが充実しており、少しずつでも動画を見ることで、確実にプログラミングの知識を得ることができます。
プログラミングは独学で学ぼうとすると高い確率で挫折しがちです。
しかし、ドットインストールやProgateのような無料でオンラインのサービスを利用すれば楽しみながら学ぶことできるので非常におすすめです。
ITパスポート試験
ITパスポートは最年少で小学校4年生、9歳で合格した子供もいる国家資格です。
ITパスポートの勉強をすることで基礎的な知識の補完だけでなく、試験が開催された時点の最新の技術についても学ぶことが可能です。
国家資格なので子供の自信にも繋がりますし、早い段階から履歴書に書ける資格が手に入れられるという魅力もあります。
ITパスポートよりも難しい「基本情報技術者試験(FE)」の取得の足がかりにもなりますので、子供が興味を持ったらすすめたい勉強方法、資格の一つと言えます。
各種デバイスの使い方やインターネットについて学ぶ
オンラインで学べるサイトなどを利用する段階になれば、デバイスの使い方やインターネットについても学ぶ必要があります。
なぜならプログラミングとデバイス、インターネットは切っても切れない仲だからです。
昨今では小学生でもスマホを持たせている家庭も増えています。中学生、高校生ともなればスマホを持っていてるのが当たり前のような感じになってきていますね。
プログラミング教育の重要性を感じてもらうためにも、きちんと使い方やルール、リテラシーについても子供と話し合ってみましょう。
スマホ、タブレットの始め方
スマホやタブレットは操作性が年々向上しています。初めて触る子供でも直感的に操作できる仕組みになっています。
ただ、利用しやすく手軽さがある反面、使い方を間違えると事件や詐欺に巻き込まれたりする危険があります。
買い与える時はご自身と同じものを購入するのが良いでしょう。お値段の問題などありますが、ご自身がiPhoneなら子供もiPhoneが良いと思います。
その他には個人情報や撮影した写真についての取扱いのルールを決めて、安易にSNSでアップしないことなどをしっかりと話し合ってください。
インターネットのリテラシーを教える
子供にスマホやタブレット、パソコンを与えるということは、家の中にいても世界中の誰とでも繋がれることを意味します。
自由に検索して様々な情報を得られる利便性だけでなく、悪意のある第三者と繋がってしまう可能性があることをしっかりと教えましょう。
自分が発信した情報が世界中の無作為な人に届いてしまうことも忘れずに教えてあげてください。
子供向けプログラミング教材「Scratch」でプログラミングを始める
お子さんの年齢によっては、プログラミング教育の必修化の前に学校を卒業してしまうことも考えられます。
タイミング的に、プログラミング教育をギリギリ受けられないとすれば、一抹の不安を感じることもあるでしょう。
小学校のプログラミング教育で利用される可能性が高い「Scratch(スクラッチ)」を学ぶことで、必要最低限のプログラミング的思考を身に付けることが可能です。
Scratchをタブレットやパソコンで遊ぶ
Scratchはタブレットやパソコンで無料ダウンロードすることができます。
タブレット版は未就学児から小学校低学年向けの簡単なプログラミング学習アプリです。
パソコン版は小学校低学年から中学生、高校生や大人でも、遊びながらプログラミングを学べるソフトウェアです。
どちらもパズルを組み立てるような感覚で遊べるようになっており、パソコン版の方がより細かな設定や命令ができる仕組みになっています。
プログラムは単純な命令を条件によって分岐したり、繰り返すことで作られているという基本が学べます。
プログラミング的思考が求められている背景には、何らかの問題を解決するために具体的な手順を考えられる力を養うということも込められています。
人生では様々な問題や壁にぶち当たることがあります。
問題を解決したり、壁を乗り越えるために必要な考え方や思考力を身に付けるという意識を持つようにしましょう。
RaspberryPiを利用してScratchを実行する
シングルボードコンピュータのRaspberryPiでもScratchで遊ぶことができます。
もし、ある程度ITやパソコンに詳しい親御さんであれば、本体と周辺機器を揃えて、OSのインストールなどの作業をすることで、子供用のプログラミング環境を整えることができます。
少々敷居が高いですが、インターネット上に数多くの情報があるので、初心者の方でも導入することは可能です。
また、RaspberryPiを利用するために調べたり、学んだりする家庭は確実に将来の役に立ちます。
OSが起動しない。見ていた情報が古かった。急に動かなくなったなど、トライアンドエラーを何度も繰り返すこともあるでしょう。
RaspberryPiを自由に扱えるようになれば、自然とLinuxの知識と経験だけでなく、IT関連の基礎やキーボードやマウスの扱いも習熟します。
海外でもたくさんの国でプログラミング教育に利用されており、ユーザーも非常に多いのでプログラミングを学ぶ方法、始め方の一つとして覚えていてください。
プログラミング体験教室に参加する
プログラミングを学ばせたいけれど、自分自身がプログラミングがわからないという親御様も多いでしょう。
その場合は年齢に応じたプログラミング教室がオススメです。
とはいえ、いきなり入会はNGです。まずはプログラミング体験教室に参加してみましょう。
夏休みや春休みはイベント的に開催されている講座も増えていますので、長期連休は狙い目です。
その他、定期的に開催しているプログラミング体験教室をご紹介しておきます。
体験会があるプログラミング教室
- LITALICOワンダー ※個人ごとにカリキュラムを考えてくれる(一都三県)
- こどもプログラミング教室 | ヒューマンアカデミー ※全国に校舎あり
まとめ
今回はプログラミングの始め方について解説しました。
プログラミング必修化の流れもあり、知育玩具、ロボット、プログラミング学習サイトなどの学習ツールが充実しています。
まずは上で紹介した『年齢に合った始めやすい教材(玩具)』をチョイスして始めてみましょう。
【PR】
プロ講師の映像授業|スタディサプリ
スタディサプリはご自宅からプロ講師の映像授業が受けられるオンライン学習サービスです。1回の授業は約15分。短時間で集中的に学習できる作りとなっています。「長時間の勉強が苦手」「自宅で授業を受けたい」というご家庭にピッタリの学習サービスです。