面接でよく聞かれる質問を10個に厳選してご紹介します。
初めて転職活動をするにとって面接は緊張されるのではないでしょうか。あらかじめ聞かれる内容や回答のポイントを把握しておくと、落ち着いてスムーズに答えることができます。
面接では避けるべき、よくない回答もあわせて紹介します。これから面接を予定している方はぜひ覚えておきましょう。
目次
- 1 IT企業に転職するときに面接でよく聞かれる質問10選
- 1.1 志望動機: 当社を志望した理由は何ですか?
- 1.2 退職理由: 前職の退職理由を教えてください
- 1.3 前職での成果: 前職での実績・成果をお聞かせください
- 1.4 入社後の希望: 入社後にやりたいことはありますか?
- 1.5 キャリアプラン: 将来のキャリアプランはありますか?
- 1.6 ITスキル・経験: 得意分野(スキル)について教えてください
- 1.7 価値観: 仕事をする上で大事にしていることはありますか?
- 1.8 自社製品・サービス: 当社の商品(サービス)はどう思いますか?
- 1.9 入社後のキャッチアップ: 技術動向を知るために、どのように情報収集を行っていますか?
- 1.10 スキルアップ: 今後のスキルアップで取り組んでいることはありますか?
- 2 IT企業の面接で効果的な逆質問例
- 3 質問、逆質問のリハーサルをしておこう
IT企業に転職するときに面接でよく聞かれる質問10選
志望動機: 当社を志望した理由は何ですか?
面接では特によく聞かれる質問です。「多数ある求人の中から、この企業を選んだ理由」を明確に伝えましょう。
企業の具体的な特徴や企業理念について、自分がどのように考えているかを伝えます。例えば「御社が提供しているサービス○○が、△△という点が素晴らしく他の企業にはない魅力を感じた」といった内容です。
企業が展開している商品やサービスに対しての考えや、企業の考え方が自分の目標と一致している点などを答えましょう。
他社でも流用できそうな回答はNG
よくない回答としては、その企業以外にもあてはまる内容です。
「ゲームを開発したい」や「Webサイトをつくりたい」といった回答は、その企業以外でも実現できます。「なぜこの企業を選んだのか」という質問に対する回答として適切ではありません。
また「給与」「福利厚生」「勤務場所」などの理由で企業を選ばれるケースもありますが、入社した時点で達成できる内容も、志望動機としては不適切です。
回答のポイント
企業の特徴と自分が良いと思える点を交えた志望動機にする。どの会社でも使えそうな志望動機はNG。
退職理由: 前職の退職理由を教えてください
前職の退職理由は企業が最も気にする内容の1つです。
退職理由が自己中心的ではないか?また同じ理由で退職しないか?を企業は判断したいからですね。
なので、将来の目標といった前向きな理由を答えましょう。例えば「IT業界に興味をもち、私は○○の分野のスペシャリストを目指したい」といった内容です。
IT未経験の場合は、自分がなぜエンジニア転職を目指そうと思ったのかを答えましょう。経験者であれば、転職後に自分が目指そうとしているのかという内容です。具体的な理由もあわせて伝えると、より説得力が増します。
ネガティブな理由は控える
よくない回答としては「給与が低いから」「自分に合わなかった」など、ネガティブな理由を伝えることです。なぜなら「うちに入ってもまた同じ理由でやめてしまうかもしれない」というイメージを持たれてしまいます。
できる限りネガティブな理由を答えることは避けましょう。
回答のポイント
ポジティブな回答を心がける。IT未経験であればIT企業に入りたいと思った想いを伝える。
前職での成果: 前職での実績・成果をお聞かせください
入社後に成果があげられる人材なのかを見極める質問でもあります。
成果につながった過程とその理由を準備しておきましょう。苦労した点や、工夫した点も具体的に説明できると説得力が増します。
IT未経験の方でも、自分が中心となって結果を出したプロジェクトや、コミュニケーションスキルを発揮したものなど、ある程度スキルが必要な作業実績を答えるとよいでしょう。
実績だけでなく自分がもつスキルをアピールできます。
他人の成果を語らない
よくない回答としては、ご自身の成果なのかが不明確な内容です。
問われているのは「自身があげた成果」ですので、自分自身が成し遂げた経験について回答しましょう。
たとえば「大規模プロジェクトのチームの一員として参画し、数年かけて無事成功させた」と回答しても、そのプロジェクトの中で具体的にどのような行動をし、成果をあげたのかを伝えなければ、成し遂げた成果がわかりません。
回答のポイント
ご自身だけの実績・成果を答える。
入社後の希望: 入社後にやりたいことはありますか?
入社後に自分がどのような業務に携わりたいかを問われています。
ITエンジニアとして業務に携わりたいことをしっかり伝えましょう。システム開発では設計・開発・運用など様々な業務がありますが、最初のうちはできるかぎり多くの経験を積むことが大切です。
システム開発であれば何でもやるというくらいの積極的な姿勢をアピールしましょう。
業務を選り好みしない
よくない回答としては、「なるべく設計の方をやりたい」「できるだけプログラミングをしたい」といった、一部の作業に特定した回答です。
これは「その業務以外はやりたくない、やる気がない」という感じに受け取られ、よい印象は持たれません。
伝える場合は、「システム開発の経験を積んでいき、将来的にはシステムアーキテクトとして設計業務をメインに頑張りたい」といった、将来の目標としてやりたい業務を伝えましょう。
目標も伝えることで、入社後の経験を活かし、長くその企業で働く意志をもっていることをアピールできます。
回答のポイント
選り好みした回答は避ける
キャリアプラン: 将来のキャリアプランはありますか?
自分が将来何を目指していて、達成のための具体的なプランを伝えるとよいでしょう。
例えば、「将来はプロジェクトマネージャーを目指しています。そのために3年後にはチームリーダー、5年後にプロジェクトリーダーを経験したいと考えています。」というような具体的な計画を含めた内容です。
また、その将来のキャリアプランが企業の方向性と一致していることが理想的です。
企業の事業内容、提供サービスに合わない回答は避ける
よくない回答は、漠然とした目標や、企業の方向性・製品サービスに合わない内容のものです。
例えば、スペシャリストを目指すと言っても何の分野に特化したものかが明確でなければわかりません。ネットワーク専門の企業に対してデータベーススペシャリストを目指す、といっても方向性が合いません。
また、目標をもっているものの、それに向けての詳細な計画がなにもないのもよくありません。
本当に実現しようと真剣に考えているのか、行動力が伴わないのではないか、というマイナスイメージを持たれてしまいます。
回答のポイント
暫定で構わないので、いつまでに何を達成したいのかを数字を交えて回答する。
ITスキル・経験: 得意分野(スキル)について教えてください
経験については職務経歴書に記載されていますが、面接ではその内容をさらに深堀りするために質問されるケースがあります。
概要を説明しつつ、その時利用したスキルについて説明しましょう。
例えば、実際の開発環境や使用したアプリケーション、プログラミング言語、ツールといった内容です。また、その業務に対する理解度も問われているため、きちんと説明できるように整理しておきましょう。
具体性が無いのはNG
よくない回答としては、業務の内容がきちんと理解できておらず曖昧な説明や、どのようなスキルを使用したかがわからない内容です。
スキルについて問われているため、具体的に答える必要があります。IT未経験の人は、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルでもかまいません。自分の経験をしっかり伝えましょう。
回答のポイント
システム開発経験や使用したプログラミング言語など、具体的なスキルがわかる内容を具体的に伝える
価値観: 仕事をする上で大事にしていることはありますか?
仕事をする上で大事にしている考え話しましょう。納得感を持ってもらうことが大事です。
例えば「システム開発は自分一人だけで進めることができません。なので他者に協力してもらうことが必要です。他者に協力してもらって良い成果をあげるには、日頃からコミュニケーションを取ったり尊重することが大事だと思っています。」といった内容です。
自分だけの価値観だけなく、企業や社員を考慮した上で話を組み立てられるかがポイントです。
IT業界以外でも当てはまる内容はNG
よくない回答は、企業やIT業界によらずどの職種でも当てはまる内容です。
例えば「給与や生活のため」というものです。
もちろん給与や生活のために働く方は多いですが、業務に対して消極的な姿勢に見られる場合もあるため、そのような考えであっても面接の回答として答えるのは避けたほうがよいでしょう。
回答のポイント
IT業務を踏まえて、企業のメリットになる内容を話す。
自社製品・サービス: 当社の商品(サービス)はどう思いますか?
できればその企業が扱っている商品やサービスを実際に使用してみるのがよいでしょう。
実際に使用できない場合でも、メリット・デメリットについて事前に調べておくことをおすすめします。さらに自分が使用した時の感想だけでなく、競合他社の商品と比較や、使用時に気づいた改善案を答えられると理想です。
応募したIT企業の製品・サービスを調査しないのはNG
よくない回答内容としては、企業の商品についてきちんと調べられていないことです。
企業に本気で入社したいと考えているかが疑われる結果となります。また、改善点を伝えるにしても、明らかに実現が困難なものでは意味がありません。
回答のポイント
メリットとデメリットの両方を伝える。ユーザー目線の改善案も伝えてみる。
入社後のキャッチアップ: 技術動向を知るために、どのように情報収集を行っていますか?
IT業界の最新情報を積極的に収集しているか、IT業界に対する姿勢を問われています。
データベースやネットワーク、プログラミングなど特定分野に特化した企業ではよく聞かれる質問です。昨今ではさまざまなメディアや手段で情報収集ができるため、できるかぎり具体的に答えましょう。
例えば、日頃購読している雑誌の誌名や、企業の記事が載っている雑誌やサイトを確認しておくことをおすすめします。他にも勉強会やコミュニティへ参加するのも情報収集の手段のひとつです。
勉強、情報収集する媒体が無いのはNG
よくない回答としては、技術動向を知るための方法が具体的に出てこないことです。
これでは、常に最新技術情報をキャッチアップしておかなければならないIT業界について、あまり考えていないように思われます。
スキルアップ: 今後のスキルアップで取り組んでいることはありますか?
現在勉強中のことについて、具体的に伝えます。
勉強中の内容を活かして、入社後の業務にどう取り組むかも説明できるとよいでしょう。もし現時点では取り組んでいるものがなかった場合は、今後どう取り組んでいくかという観点で説明しましょう。
日々スキルアップすることを考えている姿勢を見せることが大切です。
具体性が無い回答はNG
よくない回答としては、「プログラミング言語の勉強」といった漠然としており具体性がないものです。
そのスキルアップで入社後にどうつなげていくかがイメージしにくいものは、その後どうしていきたいかがわかりません。業務に対して積極的な姿勢をアピールできる内容を考えましょう。
回答のポイント
勉強している内容を具体性を持って話す。
【関連記事】
-
IT企業と面接する時の服装・身だしなみを解説【基本はスーツです】
目次1 結論: IT/Web業界に限らず面接時は清潔感のある服装で挑もう2 服装の指定をされなければスーツで面接に行くのが基本2.1 リクルートスーツは控えよう2.2 しわくちゃなスーツはクリーニング …
-
IT業界のキャリアプランを解説|転職活動で活かせる知識と例文
IT業界のキャリアプランについてまとめました。 書類に書く際の例文、どんな職種があるのかをまとめています。IT業界のキャリアプランが分からない、書類にどう書けばいいか分からない人はぜひ参考にしてくださ …
-
転職のきっかけ【100名に聞き込み】1位は長時間労働
こんな理由で転職していいのかな? もうちょっと頑張った方がいいのかな? 転職を検討している人の中には、上記のように考えて転職を踏みとどまっている人がいます。 日本は我慢や忍耐が美徳という文化がまだまだ …
IT企業の面接で効果的な逆質問例
面接で「何か質問はありますか?」と聞かれた時も、自分をアピールするチャンスです。
効果的な逆質問を考えておくと、面接官に自分を印象付けることができます。ここでは、自分をアピールするための効果的な逆質問の例をあげていきます。
やる気、熱意を伝える逆質問
逆質問の回答例: 御社ではどのような人材を「価値あり」と判断しますか?
「御社で価値ある人材になりたい」「御社に貢献したい」というやる気をアピールする質問です。
「御社への志望度が高い」という思いを伝えられます。さらには、入社後自分がどのように目指していくかを考えていることを伝えることで、やる気や熱意のアピールできます。
他にも、「入社までに身につけておいたほうがよいスキルはありますか」といった、「入社までにやっておくべきこと」を聞くのも有効です。前向きに取り組む姿勢をアピールすることができます。
労働環境、給料に関する逆質問
逆質問の回答例1: 人事評価の期間と評価方法を教えてください。
会社がエンジニアをどのような基準で評価しているかを確認するための質問です。
入社後、昇給や昇進も望みやすいか確認するために、評価基準を知っておくことが大切です。漠然とした基準ではなく、具体的にどのように行動すれば評価されるのか、定量的なものかどうかといった内容を確認しましょう。
さらには、エンジニア経験を持つ人間が評価担当者かも聞いておくとよいでしょう。
逆質問の回答例2: 私の職種に近い人のワークスタイルを教えてください。
残業時間や仕事の忙しさを聞きたい方もいるでしょう。しかしストレートに「残業はあるか、残業時間は多いか」と聞いてしまうと、「残業したくないの?」と思われかねません。
そのため、仕事の状況や残業について聞きたい場合は、ワークスタイルを確認するとよいです。
会社を見定める為の逆質問
逆質問の回答例: 可能であれば御社の今後の方針や新規に取り組まれている事を教えてください。
企業の今後の方針や予定されている計画について、自分の目標ややりたいことと一致しているか確認する内容です。
事前の調査で調べていた内容だけでなく、今後も含め知りたい、という聞き方をするとよいでしょう。そのためには、その企業について事前に詳細を調べておくことが大切です。
質問、逆質問のリハーサルをしておこう
IT企業からの質問の受け答えを事前にリハーサルしておきましょう。
「いや、僕(私)はリハーサルなんていらいな!大丈夫!」と思っていても、面接の場になると上手く喋れなかったりするものです。
1人でリハーサルするより、実際に人と対話する形で実施した方が良いでしょう。知人・友人に協力してもらうか、転職エージェントを頼りましょう。
IT業界におすすめの転職エージェントを以下に紹介します。ネットに公開されていない求人案件の紹介、模擬面接の実施など充実した転職サービスが特徴です。
- レバテックキャリア
・特徴: IT専門の転職エージェント
・対応地域: 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、福岡
・公式サイト: レバテックキャリア | 公式HP- マイナビエージェント×IT
・特徴: 独占案件あり、非公開の求人案件が多い
・対応地域: 首都圏、関西圏
・公式サイト: マイナビエージェント×IT | 公式HP- ワークポート
・特徴: 転職決定人数No1、求人数が多い、IT未経験OK
・対応地域: 全国
・公式サイト: ワークポート | 公式HP- TechClipsエージェント
・特徴: ITエンジニア専門、高年収の求人に特化
・対応地域: 東京、神奈川、埼玉、千葉
・公式サイト: TechClipsエージェント | 公式HP- Geekly(ギークリー)
・特徴: IT・Web・ソーシャルゲーム業界に特化
・対応地域: 一都三県(東京、神奈川、埼玉、千葉)がメイン
・公式サイト: Geekly | 公式HP- リクルートエージェント
・特徴: 業界最大手のエージェント、求人数が豊富
・対応地域: 全国
・公式サイト: リクルートエージェント | 公式HP