目次
IT業界に再就職したいブランクのある元エンジニア向けの記事です
いったんエンジニアを離れたSEやWebエンジニア向けの内容です。
IT業界から別業界に行った人、IT業界をやめてそのまま仕事をしていない人が対象です。
ブランクがあるITエンジニアの現状、再就職するための方法を書きました。
ぜひ参考にしてくださいね。
ITエンジニアはブランクがあっても転職しやすい
『ブランク』『そもそも仕事をしていない空白期間』があると、どの業界でも再就職しづらいものです。
ただ、IT業界に限っては他の業界に比べると転職しやすい環境が整っています。
『ITエンジニアは転職しやすい』という理由をデータも交えて説明しますね。
理由1: ITエンジニアは全職種でNo1の有効求人倍率
- ITエンジニア: 6.64倍
- 全体: 1.65倍
転職サービスdodaが調査した有効求人倍率(2020年10月情報)です。
全体と比べてみてもわかる通り、ITエンジニアは全職種の中でも飛び抜けて高い有効求人倍率なんですね。
コロナ禍以降、転職市場も例外なく景気が悪化しました。ただ、その中でほぼダメージを受けていないのがIT業界の人材需要なんです。
6件の求人案件に対して、1人の求職者しかいない状況です。企業からしたら物凄く採用が困難な時代なんですね。
逆に転職する側からしたらチャンスです。自分のやりたいこと、希望が通りやすい時代でもあります。
ブランクがある人でもチャンスです。この波に乗って積極的に行動していきたいですね。
理由2: キャッチアップできる環境が整っている
IT関連の動画サービスやWebサービスが流行ってきています。
都内でもプログラミングスクールが乱立気味に立ち上がってきていますね。
ひと昔前だと勉強のための環境構築で挫折するなんてこともよくあったと思います。
それに比べて現在はプログラミングや技術習得のための学習環境が整っています。
ブランクがあっても、それを埋めるための勉強もしやすい状況と言えるでしょう。
無料のサービスも多く、学習コストも低めです。
理由3: 案外ブランクOKな求人は多い
上の画像はワークポートの求人検索で「ブランク」と入力して検索した結果です。
驚くことに、「ブランク」という単語で162件もヒットしました。
公開求人は全体の2割〜3割ですので、非公開の求人情報を合わせると1,300件ほどはありそうですね。
ワークポートだけでこれだけの数があるので、他の転職サービスを合わせるとブランクOKな求人は案外多いのではないかと予測されます。
実際の案件はこちら。
「ブランク、前職での雇用形態は問いません。」と明確に書いてくれてあります。
なんだか気持ちが前向きになりますね。
ワークポートは「未経験OK」「まずは相談に乗る」といったスタンスの転職エージェントです。
「転職サポートをお断りされた」など嫌な思いをすることがないでしょう。
>> ワークポートの転職サポートに登録する | 公式サイトへ
【ブランクOKあり】IT系の転職に強い転職エージェント
ワークポート
転職決定人数No1の転職コンシェルジュ | WORKPORT
上の画像にもある通り、ワークポートは転職決定人数No1の転職サービスです。
IT業界に特化した転職エージェントとして2003年にサービスが開始されました。
2014年からは総合転職サービスとして、IT以外の業界も扱っています。IT業界で10年の歴史と実績があることから、現在もIT業界が主軸の転職エージェントです。
手厚い対応というわけではありませんが、その分IT系の求人数がものすごく豊富です。求人の母数が大きいため、それに比例してブランクOKな求人案件も多いです。
再就職したいエンジニアにとっては利用しやすい転職エージェントでしょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは250,000件以上の求人を扱う日本最大級の転生サービスです。
検索で探せるのは110,000件ほど、残りの140,000件は非公開の求人情報です。
リクルートエージェントではこの140,000件の求人情報も選択肢に入るため、より自分にマッチする企業を探すことができます。
全国の主要都市に事業所があるのも強みです。
レバテックキャリア
IT/Web業界のエンジニア・クリエイター専門 | レバテックキャリア
IT/Web業界のエンジニア・クリエイターに特化した転職エージェントです。
上で紹介したエージェントは営業職なども扱うのに対して、レバテックキャリアはエンジニア・クリエイターのみ扱っています。
特徴はなんと言ってもサポートが手厚いこと。1名の求職者に対して最大で3名のフォローが付きます。
企業の内情を教えてくれるサービスがあり、性格や社風によるアンマッチを未然に防ぐことができます。
レバテックキャリアの転職サポートに登録する | 公式サイトへ
ITエンジニア再就職を狙う40代こそ早めの行動を
40代にもなると家庭の事、お金の事など考慮する事も多く、どうしても腰が重くなります。
とはいえ転職を考え続けていても月日が経過していくだけです。
本当にもう一度エンジニアをやりたいのなら早めの行動がベターです。
月日の経過は待ってくれません。
幸いなことに転職サイト・転職エージェント共に利用するのは無料です。
内定が出て『条件が良かったら転職する』『そうじゃなかったら留まる』そんな感じで良いと思います。
失うのはちょっとした時間です。
自分の心をスッキリさせるためにも、早めに行動してみてはいかがでしょうか。
ただ、40代ともなると後回しにされたり、連絡をしないエージェントも多いようです。
まずは相談に乗ってくれる、サポートしてくれるエージェントに登録してみてはいかがでしょうか。
>> ワークポートの転職サポートに登録する | 公式サイトへ
現場復帰するために必要なこと
まずはITエンジニアとして現場復帰することを目的にする
色んな条件や希望することがあると思いますが、まずはITエンジニアとして現場復帰することを最優先にしましょう。
とはいえ生活が困窮するくらい給料が安いのは問題です。給与面はなるべく妥協せずに粘り強く活動していきましょう。
いったん現場復帰したら次に繋がりやすいと思います。
転職した会社でキャリアを積んで、自分が本当にやりたかったことが出来る企業に再度転職するという選択肢も生まれます。
ITエンジニアとして経験済みの分野で現場復帰する
「ブランク期間前はシステムエンジニアをやっていたけど、今度はWebエンジニアをやってみたい。」
こんな風にIT業界の中でも分野を変えて再就職したいエンジニアの人もいるのではないでしょうか。
ただ、ブランクがあって未経験の分野だとかなり厳しい転職活動になります。『全く決まらない』という最悪の状態になり兼ねません。
SEをやっていた人がWeb系を受けてみるのは全然構わないと思います。
ただ、落とされ続けると精神的に疲弊します。
ITエンジニアとして現場復帰することを第一に目標に、バランスよく応募しましょう。
なぜITエンジニアとして再就職したいのか理由を明確にしておく
『別業界で働いていた人』
『無職であった人』
どちらの場合でも再度エンジニアとして働きたい理由を明確にしておきましょう。
例えば「なんだかんだで自分に合っていたと思う」という理由であれば、『自分に合っている理由』を具体的にお話できるようにしておきましょう。
「お金が無くなってきた」
「現職の給料が低い」
「IT系は給料良い方だと再認識した」
などのお金面は理由にしない方が無難です。
ITエンジニアとして再就職して現場復帰できる人の特徴
- ITエンジニアとしての実績がある
- 他業種で働いていたときも実績を出している
- 技術の基礎的なところがしっかりしている
- マネジメント経験がある(チームで実績がある)
- 資格取得の勉強やIT系スクールに通っている
- 業務に明るい
全部揃ってなくてもいいですが、Yesと言える項目が多いと評価が高いです。
ブランク期間がある転職に限らず、企業は「この人は仕事をちゃんと完了できるか?」などの能力をポイントに評価するところが多いです。
その次に「エンジニアになりたいのは口だけじゃないか?」「本当はとにかく転職したいだけじゃないか?」という疑問に対するやる気と行動を評価します。
実績を出していれば「仕事を任せられる人である可能性が高い」という評価になります。
当たり前ですが『職務を全う出来る能力』は最重要です。
資格取得など勉強をしていれば、やる気と行動が評価されます。お金を払って学んでいればさらに説得力が増しますね。
空白期間・ブランクがある人が転職するためのポイント・情報
ブランクがあると不利?採用担当者の本音
ワークポートはブランク・空白期間に対する採用担当者の意識調査を実施しました。
参考: 職務経歴におけるブランク期間があると不利になりますか?
調査した結果では90%の採用担当者が「不利になる」との回答でした。
不利になると回答した人の理由は以下の通りです。
・その期間の就職活動の状況が判明できないと、躊躇する事となるため。
・技術職で半年空いたらキャッチアップするのは難しい。
「ブランク期間に何をしていたのか?」が転職成功の肝になりそうですね。
下の方に書かれてある「半年空いたら難しい」というのはかなり厳しい意見だと感じます。
「半年空いているかどうか?」ではなく「いま何が出来るか?エンジニアとして再就職したいか?」という能力と熱意を評価ポイントにするべきではないかと思います。
ブランク期間はどれくらいまでOK?
ブランク期間中に職に就いていなかった人向けの情報です。
働いていなかった期間が長ければ長いほど転職で不利になります。
では、実際どれくらいの空白期間があると不利になるのでしょうか?
dodaとエンジャパンで情報を調査したところ、「3ヶ月程度であれば全く問題ない」「半年開くと黄信号」という回答でした。
転職活動は準備を含めると最短でも3ヶ月かかります。離職してから転職活動する人もいますので、3ヶ月程度の無職期間は普通に起こり得えます。
このあたりは企業側も織り込み済みということでしょうか。
空白期間に何をしていたか納得のいく説明を作る
ITエンジニアを辞めて別業界で働いていた人、無職で離職期間が長い人など空白期間の状況は人それぞれでしょう。
どちらにも共通して言えるのが、「面接官が納得のいく説明を用意しておく」ことです。
先ほども上で書いたように、ブランクがあると不利です。現役バリバリでやっている人と比較すると見劣りしてしまいます。
職務経歴書や自己PR、志望動機の書き方もちょっと工夫が必要です。
転職エージェントに書類をレビューしてもらうことも可能です。少しでも精度を高めたい人はエージェントにお願いしてみましょう。
このあたりのサービスを重視するならレバテックキャリアはおすすめ出来るエージェントです。
キャリアコンサルタント2名とレバテック内の現役エンジニア1名がレビューしてくれますよ。
エージェントの中でも手厚さはNo1じゃないかと思います。
レバテックキャリアの転職サポートに登録する | 公式サイトへ
空白期間の内容を整理してポジティブに良く見せよう
空白期間があっても、それをポジティブに伝えることができればブランク期間の印象も変わります。
ここではシチュエーションごとにアドバイスしていきたいと思います。
別業界で仕事をしていた人
- 別業界に転職した理由
- 別業界であげた実績
- ITエンジニアに再就職しようと思った理由
- IT業界でも活かせる別業界での経験
この4点は書くべきですね。
ポイントは「また別業界に行きたいってなるんじゃないの?」と思われないことです。
「エンジニアとして再就職するために自己投資している」などの客観的な根拠をもとに「エンジニアとして働きたい」というアピールをしましょう。
空白期間は無職であった人
- 無職であった理由
- 在職中にあげた実績
- 無職中は何をしていたか
この3点は必須ですね。
『働いていなかった』という状況は、別業界で働いていた人に比べるとさらに不利です。
『面接官が納得できる理由』、『それでも採用したいと思われるようなスキル』が必要です。
無職期間に習得したスキル、個人で出した成果があれば些細なことでも必ず書くようにしましょう。
「ITエンジニアとして再就職するにはスキルが足りないな」と思ったら勉強を開始して、その過程をアピールしてもいいと思います。
最近はプログラミングスクールの転職サービスも充実しています。プログラミング学習〜転職までを1つのサービスにして提供しているところもあります。
お金はかかりますが、その分だけ確実に転職できるというメリットがあります。
転職保証があるプログラミングスクール
- 主催: 株式会社インフラトップ
- 期間: 3ヶ月
- 料金: 628,000円
- 主な言語・技術: HTML、Ruby / Ruby on Rails
介護・看護など家庭の事情による離職
もし、家族の介護や看護で離職していた人はその事実をしっかり伝えましょう。
現在も介護や看護が必要な状況なのかは、企業に共有するべき情報です。
本記事で紹介したサイト
転職エージェント | 特徴 |
ワークポート | ・IT業界に強い ・求人数が豊富 |
リクルートエージェント | ・業界最大手の転職エージェント |
レバテックキャリア | ・エンジニア、クリエイターに特化 ・サポートが手厚い |