ITエンジニアに転職したい第二新卒向けの記事です。
ITエンジニアと聞いて何を想像しますか?
漠然としてフワッとしたイメージではないでしょうか。
この記事では、
- ITエンジニアの仕事
- ITエンジニアになるための方法
を解説します。
フワッとしたイメージからちょっと具体的にイメージできるようになると思います。
IT業界に入りたいなと思っている人はぜひ参考にしてください。
目次
IT業界は人手不足、第二新卒の未経験でも転職するチャンス
IT業界は人手不足です。
DODAが提供している転職求人倍率レポートによると、2020年4月以降でもIT/通信分野での有効求人倍率は5倍~6倍で推移しています。
他業種の有効求人倍率は全て3.00未満なので、求職者一人に他業種の2倍近くの求人があることになります。
たとえ未経験であっても、社会人としてまだ若い第二新卒であればポテンシャルで評価する部分も大きいです。
需要もあり、転職する機会に恵まれている時期でもあります。
また一度は社会に出たことがあり、なおかつ若い第二新卒は転職にも有利であるとされています。
ここからはなぜ有利なのか3点ほどの理由を説明します。
社会人経験があるため、マナーやビジネススキルの教育が不要
第二新卒の方は最初の就職先で、電話応対や接客、ネットリテラシーといった社会人としての基礎教育を受けたことでしょう。
これらの社会人としての基本を教育するための研修を実施することなく、専門的な研修からスタートできるという点が企業にとって魅力的です。
逆に言えば、第二新卒として転職するのであればこれらのスキルについては当然身に着けていることが期待されます。
若いのでやる気・モチベーションも判断材料になる
1~3年の就業経験だけでは専門知識はさほど身に着きませんし、実績も多くは残すことができません。
当然、採用する側もその点は重々承知しています。
そのため、第二新卒の転職では新卒と同様、やる気やモチベーションといった内面的な事柄が積極的に評価されます。
IT業界への強い関心を持っていれば、たとえ未経験であったとしても十分に転職を狙うことができるのです。
政府が第二新卒の奨励制度を施行
2017年の5月1日より、政府によって特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)制度が施行されました。
これは、卒業ないし中退してから3年以内の既卒者(≒第二新卒)が応募可能な求人を企業が出します。その後、応募してきた既卒者を一定期間雇用した企業に対し奨励金を支給する制度です。
企業側にとっては第二新卒を採用するだけでも金銭的にメリットがあります。第二新卒者は専用の募集枠が用意されますので、他の年代に比べて転職しやすい状況だと言えます。
ITエンジニアの仕事内容を把握しよう【大きく分けて3つ】
「IT業界にエンジニアとして入りたい。」と思いつつも、実際の仕事や職種についてはフワッとしたイメージではないでしょうか。
ここでは、代表的な職種とその仕事内容を解説したいと思います。
SE(システムエンジニア)
企業向けのシステムを構築するITエンジニアです。
顧客の要望を聞き、その要望に応えるITシステムを設計し、完成したシステムをテストするまでが一連の仕事です。
SEは顧客がどのような背景でシステムを必要としているかを聞き出す必要があります。
予算や期間を交渉する場面も多いため、他のエンジニア職に比べてもコミュニケーション能力が要求されます。
また、現在の技術でどのようなことをどれくらいのリソースがあれば実現できるか、といった技術動向は最低限把握していなければなりません。
先ほど軽く触れたようにプログラミングを行うエンジニアはプログラマと呼ばれ、厳密に言えばSEとは異なるエンジニアです。
しかし、両者の区別は曖昧です。
下請けを多く抱えている大手企業では厳密に役割分担がなされていますが、その分プログラミング能力が磨かれません。
プロジェクトを進行するためのマネージャー人材として成長していくことになります。
下請け企業のエンジニアはプログラミングする機会は多いです。ただ、仕様に基づいて自分に割り当てられた箇所のみを担当するため、自由度は低いと言えるでしょう。
Webエンジニア
自社のWebサービス・アプリを開発するエンジニアです。
働き方はSEと大きく異なります。
Webサービス・アプリは一旦リリースしてから修正を繰り返すといった作業が必要です。仕事の進み方が他のSEに比べて非常に速い点が特徴です。
また、スピード感を重視するためにほとんどの企業で設計と開発ができる能力を同時に求められます。
技術の移り変わりも激しく、他の業界以上に日々勉強し続けることが求められます。
ただし、SEと違って関わるシステム全体を見ることができます。自分が作った機能について愛着や責任感も生まれやすいです。
1人でやりきる能力が求められるため、SEと比べて高いプログラミング能力が求められます。
インフラエンジニア
ネットワークやサーバーといったIT基盤を目的に応じて設計、構築、保守するエンジニアをインフラエンジニアと言います。
IT基盤を専門にするという特徴上、Web業界は当然のことIT業界のどの分野でも必須のエンジニアです。
それにも関わらず、エンジニアの数自体が少ないため、キャリアを形成出来れば潰しが効く人材になることができます。
反面、SEやWebエンジニア等に比べると働くための知識ハードルが高く、腰を据えて勉強する必要があります。
IT志望の第二新卒者が選考時にチェックされる箇所
IT志望の第二新卒者が選考時に主にチェックされるところはどこでしょうか?
ここからは採用担当者がよく見る部分について紹介します。
現職を辞めた(辞める)理由
第二新卒者は1〜3年で今の仕事を辞めていることから、嫌なことがあればすぐに辞めてしまう人間と見られがちです。
そのため企業側は「またすぐ辞めるんじゃないか?」と警戒します。
正当な理由を確認したいため、辞職理由は必ず質問されます。
現職がある以上、現職と応募した企業を比較して応募した企業の方が優れている点を論理的に説明する必要があります。
例えば、現職では将来役立つスキルが磨かれないと考えたのであれば、なぜ現職のスキルが将来役に立たないのかをデータなどを交えて説明できるようにしておきましょう。
また、残業時間が長い、人間関係が険悪といった環境側に問題がある場合は、感情を交えずに事実を淡々と説明するように心がけましょう。
基本的なパソコン操作は可能か
いくら未経験とはいえ、IT業界に転職する以上、基本的なパソコン操作程度はこなすことができるように準備しておきましょう。
IT企業からすれば、タイピングの打ち方といった技術に関係のない基本的な事項すら教えなければならないという点は大きなマイナスポイントです。
WordやExcel、PowerPointといったOffice製品はある程度使いこなせるように準備しておきましょう。
タイピングに関しても、ブラインドタッチでスムーズにタイピングが出来る程度の技量は必要です。
周りと上手くコミュニケーションが取れそうか
エンジニアの多くはチームを組んで働くことになります。
そのため、報告するべき事柄を報告できないといったコミュニケーション能力の欠如は致命的です。
SEの場合、顧客とのヒアリングや交渉をやり遂げる力も必要になるため、コミュニケーション能力はなおさら重視されます。
「在職中は報連相を欠かさなかった」「分からない箇所は自分で調べたうえで周囲に質問するようにしていた」など、ビジネス上のコミュニケーションがとれるエピソードがあれば言っておきましょう。
それを上手く説明できるように準備しておくことも大事です
第二新卒でIT大手・自社開発の企業に転職するのは難しい?
結論から言うと難しいです。
卒業生の紹介実績があるプログラミングスクールを経由するなら可能性は高くなりますが、未経験・独学だとかなりハードルが高いです。
ただ、エンジニア以外の職業だったら難易度は下がります。
営業、テスター、システム運用、カスタマーサポートなどですね。
「とにかくIT企業へ!」という考えでしたら上記の職種を狙ってみましょう。
未経験の第二新卒がIT業界に転職する方法
エンジニアになるといっても、目指す職種によってやるべきことは大きく異なります。
本記事では、先ほど説明したSE、Webエンジニア、インフラエンジニアの3つを対象に未経験でこれらの仕事に転職する方法について説明します。
ITに強い転職エージェントを使う【SE志望者向け】
転職エージェントは希望条件にあった仕事を探してくれる転職の仲介者です。
企業からお金をもらうビジネスモデルなので転職者は無料で利用できます。
- 経歴書の添削
- 模擬面接
- 企業へ推薦状を送付
- 入社時期、年収の交渉
希望すれば上のようなサービスや代行をしてくれます。
第二新卒者は転職が初めての人も多いでしょう。
エージェントを利用して、経歴書の添削や模擬面接は受けておいた方がいいです。経歴書などの書類関係は、添削を受けながら自分用のテンプレートを作ってしまえば後々かなり楽です。
とはいえ「自分はITスキルが乏しい、こんな状態でいきなり転職できるのだろうか?」
と考えて、行動できない人は多いかと思います。
そんな人は研修付きのSE企業を狙いましょう。
研修があるところはだいたい2ヶ月〜3ヶ月の間で『IT基礎』と『プログラミング』を学ぶことができます。
「まずはIT業界へ!」と考えている人にはオススメの選択肢です。
とはいえ、先ほど上で説明したようにエンジニアとしてスキルを磨くのが難しい業界でもあります。
2〜3年したら転職するつもりで仕事をするのが良いかと思っています。
それでは、これより下で未経験でIT業界に転職するのにオススメの転職エージェントを紹介します。
ワークポート
転職決定人数No1の転職コンシェルジュ | WORKPORT
元々IT業界専門で人材紹介を手掛けてきた会社で、IT業界に強い転職エージェントです。
短期間に多くの求人を紹介する傾向にあるため、未経験からのITへの転職を希望するのであればうってつけのサービスだと言えます。
利用登録後に応募状況などを管理できるアプリを利用できる点も魅力的です。
リクルートエージェント
IT業界専門のエージェントではないのですが、業界最大手だけあってIT系の求人数の多さは他の追随を許しません。
大手だけあって面接対策なども充実しているので、面接などに自信が無ければ積極的に利用したいエージェントです。
また、企業の情報収集にも積極的に取り組んでおり、求人票だけでは分からない情報を多く教えてくれる点も特徴です。
>> リクルートエージェントの登録はコチラ | 公式サイトへ
プログラミングスクールを利用する
自社サービスを持っている会社に転職したい場合はプログラミングができることが必須です。
「自社サービスを持っている会社」というのは、LINEとか楽天とかメルカリと言えばイメージが湧くかと思います。
先ほども上で説明したように、Webエンジニアはサービス内の機能を1人で作り上げる必要があります。「プログラミングは他の人に任せます」といったようなSEのような分業体制はありません。
それでも「Web系いいな」と思っている人はプログラミングスクールに通うことをオススメします。
プログラミングスクールも20代のIT転職には力を入れています。
ここでは、そんな20代向けに力を入れているプログラミングスクールを紹介したいと思います。
TECH CAMP エンジニア転職
エンジニア養成プログラムNo1、転職保証付のプログラミングスクールです。
転職できなかったら全額返金されます。
まさにエンジニアになるためのスクールですね。
プログラミング言語はHTMLやRubyといったWeb系の言語をメインに学びます。その他、開発に必要なITスキルも学ぶことができます。
期間は『10週間の短期型』と『6ヶ月の長期型』があります。第二新卒者は現在働いている人も多いと思います。
6ヶ月後を見据えて、長期型を選択する方が良いかと思います。
【テックキャンプ】
- 料金: 19,600円〜(分割払い)
- 期間: 10週間 or 6ヶ月
\ 最大56万円OFF!! 給付金制度スタート /
公式サイトへ
※ TECH CAMPの公式サイトに遷移します。
GEEK JOB(ギークジョブ )
無料でインフラスキルが学べるスクール『GEEK JOB』
- 転職・就職の意思があること
- 関東圏での就業が可能であること
- 30歳未満であること
受講するのに上の3つの条件があります。
学習するITスキルはサーバー・ネットワークなどのインフラスキルです。実装に必要なITの基礎知識も学習することができます。
現役のエンジニア講師から学ぶことができますので、実務的で実践的な内容を学ぶことができます。
【GEEK JOB】
- 料金: 無料
- 期間: 1ヶ月〜
\ 無料条件や体験会の予約はコチラ /
公式サイトへ
※ GEEK JOBの公式サイトに遷移します。
プログラミングやIT基礎を独学しておくことも大事
研修付きの企業に入社したり、プログラミングスクールに通えばプログラミングを学ぶことができます。
ただ、その前にちょっとだけでも独学しておきましょう。
入社・入会してから学習する前に、ある程度イメージを持っておくと後々楽だと思いますよ。
プログラミング学習サイトで勉強する
最近は独学用の学習サイトも充実してきました。
ここでは、オススメの学習サイトを紹介したいと思います。
Progate
ブラウザ上で簡易な開発環境を利用しながらプログラミングが学べるサービスです。
実際に手を動かしてプログラミングを行いながら学ぶことができる点は魅力的です。資料もイラストが豊富で分かりやすい点も特徴です。
基本無料のサービスですが、有料会員に登録するとより発展的な内容について学ぶことが出来ます。
ただし、他のプログラミング学習サイトにも言えることですが、取り扱う内容はどうしてもWebエンジニア向けの内容が多くなっています。
ドットインストール
一回の講義が3分以内の動画としてまとまっており、区切りをつけて勉強しやすい点が特徴です。
講義内容も基礎から始まり、学んだ事項を活かして何らかのプロダクトを作る構造になっているため、学んだ知識がどのように利用されるのかを体験しつつ勉強することができます。
Progateと同様に基本無料で、有料会員になればソースコードが閲覧できるようになるほか、より発展的な講義も見ることができます。
また、サーバーの構築法やゲームプログラミングといったWebエンジニア向け以外の講義が幾つかある点も魅力的です。
ITの資格勉強で基礎知識を学習する
プログラミングだけではなく、IT資格に関する基礎知識を勉強することで転職を有利に進めることができる場合があります。
ITパスポート
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
未経験からIT業界に転職する場合は、まずは情報処理推進機構(IPA)によって実施されている資格試験・ITパスポート試験にチャレンジしてみましょう。
エンジニアではない社会人も対象にした試験であるため、知識0の状態からでも取り組みやすい資格試験です。
基本情報技術者
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
ITパスポート試験と同様、IPAにより実施されている資格試験です。
ITパスポート試験とは異なり、ITエンジニアを対象とした試験になっており、問題も難しくなっています。
一方で、ITエンジニアとしてはごく基本的な内容しか問われない試験であり、総じてITエンジニア入門者向けの資格だと言えます。
資格の性質上、未経験からの転職も認める求人ではほぼ確実に優遇条件として挙げられています。
自分のIT業界への興味が口だけのものではないことを証明できるため、余力があれば必ずとっておきたい資格です。
。
この記事で紹介したサービス・サイト
サービス・サイト | 特徴 |
ワークポート | ITに強い、転職決定人数No1の転職エージェント |
リクルートエージェント | 業界最大手の転職エージェント、質・量ともに◎ |
テックキャンプ | エンジニア養成プログラムNo1、転職保証あり |
GEEK JOB | 20代のための無料ITスクール |
Progate | 人気のプログラミング学習サイト |
ドットインストール | 人気のプログラミング動画学習サイト |