近年、社会人になってからの「学び直し」にスポットライトが当てられています。プログラミングを学んで、就職・転職に活かしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
「無料のプログラミングスクールでもちゃんと学べるの?」
という不安をお持ちの方や、
「無料のプログラミングスクールのメリット・デメリットが知りたい!」
「どのスクールに行けばよいか教えてほしい」
という方に向けて、
- なぜ、無料でプログラミングを学べるのか?
- 無料プログラミングスクールのメリット・デメリット
- おすすめのプログラミングスクール6選(解説付き)
をご紹介します。また、有料スクールに70%OFFで通う裏技も紹介するので、ぜひ参考にしてください!
目次
なぜプログラミングを無料で学べるのか?その理由を解説!
生徒を企業に紹介することで、協賛金や紹介金がもらえるから
無料で受講できる理由は、「生徒からの受講料ではないところから利益を得ているから」です。
無料プログラミングスクールは企業に優秀な生徒を紹介する見返りに、協賛金や紹介金を受け取ります。
紹介料と協賛金で十分な利益を得ているので、生徒から受講料を受け取る必要がないわけです。
プログラミングの基礎がある人材は企業に人気
求人サイトや求人広告への掲載は何万円というコストがかかり、ミスマッチや内定辞退のリスクもあります。
また、未経験者には研修期間も必要で、人件費がかかります。しかし、プログラミングスクールの卒業者なら、一定のスキルを持った即戦力になってくれます。
すぐに転職できる受講生、紹介料で利益を得られるスクール、コストをかけずに人材を確保できる企業と、三方よしなのです。
無料のプログラミングスクールのメリットとは?
プログラミングを無料で学習できる
受講料やテキスト代などがかからないのが、無料スクール最大の特徴です。
有料のスクールに通うとなれば、50万円以上の受講料がかかることも珍しくありませんが、無料スクールなら最初に数万円のデポジットを預ける程度のことはあっても、基本的に0円で学習を終えられます。
即戦力として就職できるプログラミングスキルが手に入る
学べる内容はスクールごとに異なりますが、企業のニーズに合った実践的な内容が揃っています。提携先への就職・転職が前提になっているため、即戦力になれる言語やツールの使い方が学べるのは心強いですね。
単にプログラミングだけでなく、インフラ構築まで学べるスクールもあるので、興味がある人はそうしたスクールに通いましょう。
就職・転職先が用意してもらえる安心感
無料のプログラミングスクールは、人を企業に紹介することで成り立っているので、転職サポートがあります。
独学で勉強した場合、転職活動は自力になりますし、ポートフォリオの作り方なども一人で覚えなければなりません。
無料プログラミングスクールは、履歴書の添削など転職サポートも充実しており、すべて無料です。
現役エンジニアの講師から現場のリアルな話が聞ける
プログラミングスクールの講師は多くが現役のエンジニアです。現場のリアルな話を聞き出すこともできます。
ネットで情報収集することも大事ですが、事実と違うことを信じさせられることもあります。
入社後のギャップをできるだけ少なくするために、講師から現場の生の声を聞き出してみましょう。
無料のプログラミングスクールおすすめ4選
ここからは、無料のプログラミングスクールおすすめ4選と、総合的に学べるITスクール2選をご紹介します。
スクールによって年齢制限や卒業後の進路などの要件が違うので、比較してみてください。
侍エンジニア 転職コース
侍エンジニア塾は最短1ヶ月のプログラミング習得を可能にしたマンツーマン指導専門のプログラミングスクールです。
現役のエンジニアが週に1回(1時間)マンツーマンで講義をしてくれます。講義をしてくれるエンジニアの他に、学習〜転職活動を管理してくれるコンサルタントが付きます。
累計2万人以上の指導実績があります。受講者の90%が未経験者ですが、転職成功率94.1%と高い数値となっています。
未経験者でも無理なく学べるフルオーダーメイドカリキュラムが特徴です。オリジナルサービスの開発に学習期間の50%を割くことで、実践的なプログラミンススキルを身に付けることが可能です。
転職コースは条件を満たしていれば全額キャッシュバックのサービスを受けることができます。
0円スクール(ゼロスク)
0円スクールは、18歳から35歳までの就職希望者を対象に無料で授業を行っているプログラミングスクールです。
Javaプログラミングに特化したスクールで、「初心者コース」と「開発コース」がありレベルに合わせて授業が選べます。
受講条件は週4日程度の通学ができる人で1年以内にITの業界に就職もしくは転職する意思のある人となっています。
疑問点などは受講生専用に作られた掲示板で質問することができ、講師から的確なアドバイスを受けることができます。
資格取得サポートや就職・転職のサポートなどがあるのも魅力です。
42 Tokyo
『42 Tokyo』は、フランス発のエンジニア養成機関です。web試験とpiscineと呼ばれる試験を通過すると入学することができます。
入学までのハードルは決して低くありませんが、受講に条件はありません。年齢や職歴に関係なく、完全無料でエンジニアへの転職を目指せます。
- 経歴不問:学歴や職歴に関係なくプログラミングを学べる
- 学費完全無料:学費は不要で、卒業後の進路にも制限がない
- 24時間オープン:校舎がいつでも開いているので好きな時間に学習できる
- オンライン学習可能:どの場所に住んでいてもエンジニアを目指せる
学費が完全無料なのに、就職先に制限がないのが大きな特徴です。
日本の無料スクールでは紹介先の企業が限定されていることは珍しくありません。42 Tokyoなら、スキル次第で自分の好きな会社に就職できる可能性があります。
みんスク
『みんスク』は、完全未経験からプロのエンジニアを目指せるプログラミングスクールです。
IT業界向けの転職エージェント大手「ワークポート」が運営しています。
- 受講料もテキスト代も必要ない完全無料
- 教室の開校時間なら、いつでも好きな時間に学習できる
- プロの転職コンサルタントに相談し放題
- 非公開の求人を探し放題
受講料やテキスト代は完全無料なのに、受講後の転職活動に役立つポートフォリオ作成まで行えます。
ワークポートが持っている非公開の求人も含めて、会社探しを進められるのも大きな特長です。
エンジニア以外の求人も多数見つかることから、プログラミングを学ばなくてもIT業界に入れる場合もあります。
現在のスキルでIT業界に転職できる可能性もあります。
スクールに通うか、すぐに転職活動できるのかエージェントに相談してみましょう。
無料のおすすめITスクール
ネットワーク、サーバーなどのインフラ技術が無料で学べるITスクールを2社紹介します。
インフラ技術はプログラミングと同程度の需要があります。IT業界に入りたいけど、プログラミングかインフラかは決まってない人は比較検討してみましょう。
GEEK JOB
GEEK JOBはプログラミング、インフラ技術が学べるITスクールです。
インフラエンジニアを養成するスピード転職コースは完全無料で学習ができます。IT業界への転職、ITエンジニア(正社員)への転職率97.8%という実績があります。
ITに特化した転職エージェント企業が運営しているため、転職を条件に完全無料で未経験からエンジニアに転職することができます。
現役インフラエンジニアによる個別指導を実施しています。エンジニアとしての総合力が身に付けやすいのがポイントです。
無料スクールであるにもかかわらず、メンターにいつでも相談できる体制があります。
無料で学びたい、インフラエンジニアに転職したい人にはピッタリのプログラミングスクールと言えるでしょう。
ネットビジョンアカデミー
初心者、未経験でも最短3週間でネットワークエンジニアになる事が出来るITスクールです。
他のプログラミングスクールと違う部分は、他はWebサービスやアプリ会はなどを大きく扱っていますが、ネットビジョンアカデミーはネットワークやインフラ系に強い所です。
オリジナルのカリキュラムを使い、短い期間に集中して学習することで初心者や未経験者のエンジニア転職を実現しています。
転職サポートも充実しており、就職先にはネットワーク系・インフラ系が多いのでこうした職種を希望している方におすすめの無料スクールです。
>> ネットビジョンアカデミーの詳細はコチラ | 公式サイトへ
無料プログラミングスクールのデメリットは?
転職先がスクールの提携企業に限られてしまう
無料スクールの最大のデメリットは、転職先がスクールの提携企業に限られてしまうことです。
心配なら、入校前に「どんな企業が紹介されるか」「スクールが自分に向いた企業と提携しているか」について、事前にリサーチしましょう。
スクールと提携していない企業に転職すると違約金が発生してしまうケースもあり要注意です。
転職が前提なので学びたいだけの人は入学できない
無料スクールは提携企業に転職することがゴールです。
プログラミングを学んで転職したい、その企業は提携企業で問題ないという意思があって、はじめて利用することができます。
始めから転職の意思がなく、「とりあえずプログラミングを学びたい」という人は入学できません。
希望があっても学ぶ言語を選べない
無料のプログラミングスクールでは、転職先の企業で即戦力になることを優先してカリキュラムを組んでいます。
そのため、言語やカリキュラムは選べません。たくさんのカリキュラムから自分に合った言語を選びたいのなら、自分でカリキュラムが選べる有料スクールを選んだ方がベターです。
お金を払った方がモチベーションが高くなる
無料で学習できることは素晴らしいのですが、モチベーションが下がりやすいのが欠点です。
有料スクールで転職保証を得ようとすると50万円以上かかりますが、大金がかかるので、何としてもモノにして転職するぞ!というモチベーションが育ちます。
一方、無料スクールでは学びが続かなかったり、転職を失敗してもダメージがありません。本人のやる気次第とはいえ、挫折する可能性もあるのです。
また、有料スクールであっても「国の給付金を使えば転職成功で最大70%がキャッシュバックされる」という裏技が使えるケースがあります。
払い戻しの条件を満たすぞ!と自分に喝を入れて頑張ることもできますよね。
次の章では、国の給付金を使った有料スクールの通い方を解説します。
有料プログラミングスクールに格安で通える裏技【給付金・助成金】
無料プログラミングスクールは「IT業界に転職してもらうこと」が目的のスクールです。
受講時間も短く、教えてもらえるのは基礎的な知識だけだったり、転職先が選べなかったりと、それなりに制約もあったりします。
「本格的に学びたい言語がある」「行きたい企業が決まっている」のであれば、有料のスクールのほうが良いでしょう。
とはいえ何十万円もの受講料を用意できない人もいます。
最初に受講料分のお金さえ用意できれば、受講料の70%(最大56万円)のキャッシュバックを受けることができるのです。
国の給付対象になるプログラミングスクール
TECH CAMP エンジニア転職
『TECH CAMP エンジニア転職』は転職保証サービスがあるプログラミングスクールです。
2021年8月から離職者、求職者向けの給付金制度が活用できるようになりました。対象者は最大56万円を国から受給することができます。
もし転職できなかったら全額返金する制度まで設けています。
- 短期集中、長期の両方に対応
- 転職保証あり
- 給付金で最大56万円OFF
受講者にとってお得なサービス・制度が整ったプログラミングスクールです。
DMM WEBキャンプ
DMM WEBCAMPは転職保証サービスを提供しているプログラミングスクールです。
こちらのスクールは「給付金の利用」と「分割払い」の併用が可能です(新生銀行と提携しているため)。
『専門実践教育訓練給付金制度』の対象スクールでもあり、国からの給付金を活用することができます(最大で56万円)。
学習期間は4ヶ月で、HTML、CSS、RubyなどのWeb開発系の言語を学びます。学習後の3ヶ月間は転職サポートを受けられるのも魅力です。
転職保証の無い『ビジネス教養コース』も提供しています。こちらは1ヶ月単位での受講が可能です。
テックアカデミー
TechAcademy(テックアカデミー)はオンライン受講者数No1の人気プログラミングスクールです。
28のコースその中の人工知能(AI)に関連したコースが、国の助成金の対象となっています。
- AIコース
- データサイエンスコース
- Python+AIセット
- Python+データサイエンスセット
- Python+AI+データサイエンスセット
上記のいずれかのコースを選択すれば、最大70%のキャッシュバックを受けることができます。
>> テックアカデミー AIコースの詳細を見る | 公式サイトへ
【この記事のポイント】
- 無料のスクールは、生徒を企業に紹介することで、利益を生み出している
- 無料プログラミングスクールでは、即戦力教育が受けられ、転職サポートが充実
- 転職の意思がない人や、年齢制限以上の人は断られてしまう
- (条件を満たせば)給付金をもらえるため、有料スクールも視野に入れるとよい