本記事では「IT業界に転職するのはやめとけって本当?」という疑問にお答えします。
「IT企業はブラックだから転職しない方がいいよ」
「プログラマーは激務で徹夜ばかりだよ」
IT業界についてネットで調べると、こんな書き込みをよく見かけます。
しかしIT企業だからといって、必ずブラックだったり、激務だったりする訳ではありません。
一口にIT企業といっても、様々な種類があり、ホワイト企業ももちろんあります。
この業界はこう、と決めつけずに、企業ごとに労働環境を調べるのが重要。
本記事では、IT業界がブラックと言われる理由、そしてブラック企業に就職しないためにはどうすべきか、についてまとめました。
目次
IT業界に転職するのはやめた方が良い?
結論からいうと、そんなことはありません。
中には、定時で帰れたり働き方改革を進めたりしている企業も、たくさんあるのです。
しかしその一方で、IT業界には確かにブラックといわれる企業もあります。
なのでIT業界に転職する前に、「この企業はブラックかどうか」を見極めるのが肝心です。
IT業界に転職するのは「やめとけ」と言われる理由
IT業界はなぜ「やめとけ」と言われるのか、その理由を整理しましょう。
やめとけ、と言われるのには、必ず理由があるはず。
IT業界の実態をまず知ることが肝心です。
ここでは、やめとけと言われる会社の特徴を挙げています。
もちろんこれらに該当する企業にも、ブラックではない企業はあります。
最終的には、自分が目指す企業の評判をしっかり確認しましょう。
ピラミッド構造になっていることがある
IT業界はピラミッド構造になっている場合があります。
ピラミッド構造とはいったい何なのか。
まずAという企業が仕事を受注します。
その仕事はA社だけでは抱えきれないため、B社に仕事を依頼することにしました。
しかしB社抱えきれなくなったため、B社は今後はC社に依頼します。
そしてC社はD社へ……。
このようにどんどん業務を違う会社へ依頼することで、ピラミッド構造ができ上がります。
こうなると最初に仕事を受注したA社だけが利益を抜き、D社はあまり利益を得られない場合も。
一社で全ての仕事を終わらせられないこともあるので、ピラミッド構造が必ずしも悪い訳ではありませんが、このようになっているIT企業は多いです。
残業時間が長い場合がある
IT業界は現在人手が不足しています。
パソコン、スマホ、電子機器……。
私達の身の回りにはIT製品が溢れており、生活とは切り離せなくなっています。
IT技術者は今後もっと増やしていく必要があるでしょう。
しかし現状は人手不足のため、1人1人のIT技術者の負担が強くなっています。
結果会社によっては、長時間労働になっているところがあるのです。
裁量労働制を導入していることがある
裁量労働制とは、実際に働いた時間ではなく、会社と労働者側で予め協定などで定めた時間を「みなし労働」とする制度。
たとえば、「みなし労働」を8時間と設定する場合、実際に働いた時間が6時間でも10時間でも8時間働いたとみなされます。
裁量労働制は悪い制度ではないのですが、中には制度を悪用する企業も。
労働時間を自分で決められるならよいのですが、会社側がみなし労働時間では終わらない仕事量を課す場合があるのです。
長時間労働を半強制させたにも関わらず、みなし労働によって一定額しか支払わないケースには気をつけたいところ。
客先常駐SEが多い
客先常駐とは、勤めている会社とは別の会社に常駐して働くことです。
IT企業の場合、この客先常駐の働き方を行っている場合があります。
客先常駐は契約期間が定められており、その会社にずっと常駐することは難しいです。
そのため、ある程度仕事をこなせるようになっても、契約を打ち切られてまた別の会社でやり直し、いったケースも。
長期的に実績を積み上げることができないので、給料が上がらないことがあります。
障害発生時に休日出勤しないといけない場合も
エンジニア職の場合、障害発生時に休日出勤しないといけないこともあります。
あるいは、自宅からリモートで会社のパソコンにログインして作業します。
障害はいつ発生するかわからないので、突然仕事しないといけないことも。
エンジニア職に就く場合は、ある程度覚悟しておくべきことです。
ただ、休日出勤時は通常「代休」が与えられ、他の平日に休むことができます。
代休が与えられない会社は原則違法なので要注意。
ブラックではないIT企業に転職する方法
ここまで「IT業界がやめとけと言われる理由」を解説してきました。
IT企業にも様々な種類があり、ブラックな企業、そうでない企業があります。
ここからは、ブラック企業に転職しない方法をみていきましょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用するのが、ブラック企業をもっとも効率的に避けられます。
転職エージェントには、「非公開求人」という登録しないと見られない求人か多数。
こういった求人は優良企業であることが多いため、ブラック企業を避けられます。
また、担当者が自分に合った企業を探してくれるのが魅力的。
たとえば「残業時間の短い会社がよい」といえば、条件に合った会社をピックアップしてくれます。
転職エージェントにはいくつか種類がありますが、特におすすめなのが以下の3つ。
- レバテックキャリア
- リクルートエージェント
なお、エージェントは複数登録しても全く問題ありません。
むしろ複数登録するのがおすすめ。
多くのエージェントを登録することで、より多くの求人と巡り会えるからです。
レバテックキャリア
IT/Web業界のエンジニア・クリエイター専門 | レバテックキャリア
レバテックは、IT・web業界を得意とする転職エージェントです。
サポート実績が多く、企業からの信頼性が高いのが特徴。
非公開求人が多く、好条件の企業に出会えます。
企業と転職者のマッチングを重視しており、入社後の定着率が高いです。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大級の転職エージェントです。
求人数が多く、その中から転職者に合った企業を探してくれます。
アドバイザーは各業界に精通しており、企業ごとの特徴を知り尽くしています。
サポートも充実しており、履歴書の添削や面接練習を手厚くやってもらえます。
企業の口コミサイトを確認する
企業の口コミサイトを確認するのも手です。
口コミサイトには、企業ごとの評判が掲載されています。
口コミを書いているのは、その企業を退職した人です。
そのため、「生の口コミ」が掲載されており、悪いところは容赦なく「悪い」と書かれています。
特におすすめの口コミサイトは以下の2つ。
- 転職会議
- OpenWork
転職会議
国内企業のクチコはがもっとも多く掲載されているサイトです。
大手企業だけでなく、中小企業・ベンチャー企業の口コミも豊富。
口コミを投稿した人の年収や職種も書かれています。
転職会議には「面接で聞かれたこと」といった情報もあるため、面接を受ける方は見ておきたいです。
OpenWork
OpenWorkは口コミの質か高いと評判です。
退職者の退職理由も書かれており、企業の悪いところもしっかり把握可能。
さらに、業界ごとに企業の評価比較が行えるようになっています。
業界内で、もっとも年収が高いのはどこか、働きやすいのはどこか、わかるようになっている点が特徴。
まとめ
本記事では「IT企業に転職するのはやめとけって本当か?」について解説しました。
IT企業にも条件のよくない会社があるのは事実ですが、そうではない会社もたくさんあります。
転職時には、ブラックかどうかを見極めるのが重要です。
おすすめは転職エージェントを活用すること。
IT企業を知り尽くしたコーディネーターに相談することで、企業の「本当の状況」を知ることができます。
本記事で紹介した転職エージェントは、どれもおすすめ。
興味がありましたら、ぜひ会員登録を行ってみてください。
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